yukiの打ハハ日記

浜松市在住 打楽器奏者 パーカッションアーティスト@中村友紀のブログ

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20160519090529 打楽器はじめの12ヶ月

ゆかいなリズムの仲間たちin駿河療養所

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今日は御殿場にある、駿河療養所へ行きました。ハンセン病になった方が暮らしている場所です。


催しの主催は、曹洞宗の東海地区の皆様。このお話をいただいてから、色々考えることありました。ハンセン病に対する正しい知識がない時代、見た目のインパクトの強さから、疎外されるようになったこと。家族から離れて生活させられること、普通の生活をさせてもらえないこと、本人たちができることをさせてもらえない環境に追い込まれ、それでも生きてこられたこと。入所者のみなさんの平均年齢は、85歳。感染力の低いこの病気は、今は医学の進歩で、ほとんど発病することがなくなったようです。50名ほど暮らしてる方で、元気な人もどんどん少なくなる中、講堂まで足を運んでくださったのは約半数。数少ない娯楽を求めて私たちに会いに来てくれました。

今回この場所で演奏するにあたって、入所者の方々が病気になられてここへ来て、これまで生きてこられた経緯を想像してみました。

どのくらい想像して相手の立場になれるだろうか。でも、彼らの心を理解することは私に出来るほど、容易くはないだろう。ならば、今まで通り、普通に、面白いこと、楽しいことを、共有しに行こう!と、考えることにしました…。


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施設入り口はこんな感じ。

ここから皆さんがお住いのところまで約2km林道のような道が続きます。

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施設に着きました。

建物がいくつかあることが分かります。

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この、16番、講堂にて、演奏しました。


私たちの前に、というか、前座なんてありえないのですが、落語家の滝川鯉昇師匠が、お話しされました。

楽屋にいた私たちに、「今日はよろしくお願いします。噺家です!」と、お声かけくださいました。恐縮しまくり…💦

鯉昇師匠は、仙台の旅籠の話をされました。彫物師の、えーと、左甚五郎?だったかな💦有名な方の名前出てきたー。その人が泊まった旅籠に、彫物をお礼にと残したらそのおかげで繁盛、んじゃーと向かいの旅籠も真似をして、彫り物を作ってもらったら…というような話。ホッコリする穏やかなお話しでした。

あたくし、生で落語聞いたの初めてで!同郷の鯉昇師匠に、親近感が湧くし(^^)本日はお噺を聞きに来たようもので。笑顔が、ズルイ!さすが噺家〜〜

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さて、我々ゆかいな仲間も、いつも通りカラフルにポップに楽しみました〜。本日はドラムが村澤裕之くん、ピアノが稲垣英子ちゃん(^^)ゆかいな仲間恒例の!2人とも急に降った喋りにも応えてくれて、盛り上がりました〜

はなちゃんはドレスに、ティアラも着けてくれて可愛かった(^^)


演奏した、世界に一つだけの花に込めて、あなたも私も、世界に一つだけの花…命ある限り幸せを探して、この世に生を受けた喜びを噛みしめよう…


入所者から記念品をいただいた時、私はいつも花束をいただくのと同じように握手をしました。変形した手が、指が、こわばっていたけど、確実に強く握り返してくださいました。私たちができることは、小さなことだけど、お互い心が通った瞬間は、やはり嬉しいものだな。人はみんな平等、どんな立場の人であっても、ひと、ということにお互い変わりはないのだから。

入り口から建物のある2kmの山道を、ハンセン病の方々と、一般の方との隔たりを感じながら登りました。

15秒置きに鳴る、方角を知らせるチャイム、近くでもあり遠くでもある富士山を望み、築50年はしてるだろう一軒家がポツポツ建っている。塀がない様子は、北海道の住宅のよう。


入所者の偏見なく、受け入れられる日が、徐々に縮まりますように…。

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