yukiの打ハハ日記

浜松市在住 打楽器奏者 パーカッションアーティスト@中村友紀のブログ

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20160519090529 打楽器はじめの12ヶ月

耳が生理的に受け付けない、一流音楽家の澄みきったハート

どうしても自分の好きな音じゃなきゃ

気持ち悪くて、許せない!

 

という音楽的生理現象について

考えさせられる話がありました。

 

私が勤める、浜松学芸高校音楽コースの話

 

椙山久美先生からお電話がありました。

講師の話をまとめないといけないので

ご意見を〜とのこと。

 

椙山久美先生は、浜松市が生んだ

バイオリニストの巨匠

グローバルにご活躍の名手です。

 

久美さん、縁あって故郷へ帰ってきました。

 

主人の二つ上の先輩で

主人の実家のご近所さんというご縁から

私も可愛がっていただいています。

主人を取り巻く方は、なんでか

私のことをとても可愛がってくれる人が多くて

主人の両親もそうなんですけど

実の娘のように接してくださいます。

主人の幼馴染も

本当に良くしてくださる方ばかりで

人の縁に恵まれてるなーと感じます。

 

久美さんのバイオリンの腕は

主人の幼馴染の「割烹しんはま」さんで流れる

CDからもいつも感じることができます。

 

人間的にもすごくピュアで、情熱的で

お話しするたびに魅了されます。

ほんの少しの会話だけでも、ですよ❓

 

この前も、実技試験が終わった後に

石山くんの感想を伝えてくださいました。

 

ねぇ?彼はどういう考えがあって

あのような演奏だったの?

彼の演奏を聴いてすごく興味があるのね!

 

一瞬私は身構えます。

良い意味にも、悪い意味にも

捉えられる切り口だーーうーん^_^💦💦💦

 

結果褒めてくださいましたので

正直ものすごくホッとするわけですが。

 

観察眼というか

耳利きのコメント

恐ろしいことこの上ないですよね💦

いつもジャッジされてるのは

この私なんだ…と、身が引き締まる思いです。

 

だからこそ、私もこの

学芸高校非常勤講師をお引き受けしたのですが💦

 

私にピリッとくる刺激が欲しかった。

新しい環境で、自分がどう変化するのか

試してみたかった。

学芸高校は、音楽高校として

この地元ではとても有名で

東京芸大への進学もよくあることですから

卒業生で有名な音楽家をたくさん輩出している

老舗名門校です。

そこは私が入るわけですから

アウェイこの上ないことは

重々承知ではあるけれど。

 

しかも、その学芸高校の講師の方もまた

優秀な演奏家なので

それぞれプライドを持って 

お仕事をされている。

 

人生で何度かしてきた

 

「エイ!」

 

何回目かに只今いるわけです。

 

久美さんにもつい

「私指導で悩んでます。

私の指導力がないから…。

どうしたら良いのかいつも悩みます。」

と、本当のことを言います。

 

嘘ついたってどうせバレる。

 

楽家ってテレパシーというか

直感が異常に働く人が多いんです。

 

そうすると久美さんはいつもおっしゃる

 

「いやぁ、私もねいつも悩むのよ。」

 

巨匠であらせられる、久美さんが?

なんで?

私ならいざ知らず…。

 

昨日かなり長くお話ししてくださった中にも

久美さんのお人柄が現れる瞬間が

随所にありました。

 

秒単位でくるんですね

私のハートにグイグイ刺さる言葉が。

 

 

「私はね、どうしても

目の前にいる教え子が

私の前を通り過ぎて成長する時に

どうにかして私が伝えたいことを

限られた3年間で果たさないといけないと

強く思うのね?

出てきた音が私の居心地が悪いなら

居心地よくなるようにどうしてもしたいの。

そのためにはどうしたって

しつこくなっちゃうかもしれない。

けど、私が伝えたことが

本人に確実に届いたなら、

そしてそれが「音」という形で

成果となって現れたなら、

私はそれこそ、あー良かったと思えるのよね?

私の気概みたいなのを

なんとかしてその子に伝えたい!

そう思ったら、いてもたってもいられないのよ。

とことんまで、やるしかないの。

私はそれをやりきってるから、

ストレスなく過ごせてるのかも。

耳が生理的に受け付けないものを

制約の妥協で納得するなんて

私はできないのよ。

私は私に正直でありたい!」

 

 

私は携帯を耳に当てながら

久美さんにバレないように

でも、心が震えてしまって

シクシク泣いてました。

 

なんて素敵な人なんだろう…

 

こんな人と一緒に仕事をさせてもらえる

環境に身を置かせていただける

今の自分の身の上に

感謝しきりでした。

 

あまりに感動して昨日の夜は

なかなか寝つけませんでした🌙

 

 

 

この年末、仕事の内容より

私の心が忙しい。。。

 

 

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昨日登った、尉ヶ峯

浜名湖の地形が一望できました〜

清々しいいいお天気、冬の遠江