指導していると
生徒が泣くことがあります。
もう一回!もう一回!と言い続けていると
責められている気持ちと
逃げられない不安と
できない自分への悔しさで
目から心の汗がこぼれ落ちるようです…。
私は涙を「心の汗」と名づけています。
泣きたくて泣いてるわけじゃない
つい出てしまうんだぃ!
という生徒の気持ちを汲んでいるつもり。
(↑生徒は私を鬼だと思っていると思いますが…💦)
そんな中こんな詩を見つけました。
寺山修司さんの作ったもの。
海、ですね…ほんと。
娘の教科書に、これがありました。
二つとも好きだなーと思いました。
綺麗な詩です。
詩は私はあんまり好きじゃないんです
意味がよくわからないから
でも、これは爆笑
勢いが素晴らしい
私が子供のころ教科書に載っていた
谷川俊太郎さんのもの
■ひげが生える
ひげが生える男のあごに男の唇のまわりにひげが生える夜明けと共にひげが生える見知らぬ植物の芽のようにひげが生える女の柔い頬のためにひげが生えるサルバドルダリと共にひげが生えるいっしょうけんめいひげが生える太陽に向ってひげが生える男たち
だが
ひげをそる朝になるとひげをそるバスの時間を気にしつつひげをそるかみそりはジレットバレットひげをそる女の愛撫に恐怖をおぼえてひげをそる血を流しながらひげをそる
もみあげからおとがいへと 鏡の中をすべってゆく死んだ魚
ひげをそる
そのそりあとは青い海ひげをそるカンヌの社交界のためにひげをそるモナコの退屈のためにひげをそるゴルフのグリーンのようにひげをそる士官候補生ひげをそるサギ師ひげをそるやもめひげをそる市民
いけない!
ひげをはやすのだ
テキサスのサボテンのように
ひげをはやすのだカストロのようにひげをはやすのだリンカーンのようにひげをはやす自由を求めてひげをはやすモンクを求めてひげをはやす女たちのためにひげをはやすライオンの兄弟ひげをはやすなつかしい地獄のショーキ様ひげをはやす自然に十分自然にひげをはやすそして演説する男たち