今日は偉大なる打楽器奏者
岡部亮登くんのお供をする一日でした。
岡部くんは、東京フィルハーモニー管弦楽団の
首席打楽器奏者。
紅白歌合戦でティンパニを叩いている様子を
ここ数年我が家では楽しみにしています。
浜松市出身の彼は
高台中の吹奏楽部の時に
私と出会いました。
浜松中学校選抜吹奏楽団のパートリーダーで
一人だけ際立って音色が良く
際立っておっさんくさい!笑
印象深い子どもでした。
この年の選抜には、その後
音楽大学へ進学した子が他に2人いて
後にも先にも大豊作なメンバーでした。
ゆかいなリズムの仲間たちで
スチールパンを演奏する青島貴和子ちゃんと
映像会社EMIの社員である伊藤紫乃ちゃん。
しのちゃんは、彼女が与進中の時に指導し
その後私の勤務する江之島高校へ入学。
私の一番弟子です。
最近は録音録画の際の重要なアドバイザーとして
私を支えてくれています。
N響アカデミーで研鑽を積み
広島交響楽団の打楽器奏者になり
日本管打楽器コンテストにて
文部科学大臣賞を受賞。
日本一の打楽器奏者になりました。
彼の偉大なる足跡を
学芸高校の音楽コースの子たちに話す
特別講義が行われました。
現在の彼の仕事の話
今まで出会った素晴らしい出来事を
いくつか紹介してくれました。
これから音楽家を目指す生徒たちは
煌びやかな岡部くんの経歴や
演奏を披露してくれる様子に感嘆し
すっかり引き込まれました。
偶然にも、現在音楽コースの科長をされる
杉山真也先生が高台中時代の恩師であり
当時の杉山先生のエピソードも
話してくれました。
紳士な真也先生から想像できないくらい
はちゃめちゃなエピソード
しっかり笑いをつかめました^_^
その後、私の生徒3名の
個人レッスンをお願いし、
一日中連れ回しました💦
こんな素晴らしい機会を
逃すわけにいくまい。。。
生徒3名は三者三様で
それぞれ充実した時間を過ごせたことでしょう。
岡部くんといえば
とにかく練習の鬼
バカみたいに、長々と時間を使って
丹念に丹念に
太鼓の練習をする人です。
「1日8時間使って
バカみたいにリズム練習をやるんだよね。
練習自体めちゃくちゃ退屈なの。
しかし、それをやり続ける。
そうすると、否が応でも考えるわけね。
左右の指の感覚が違うぞ?
どうして力が入るのかな?
動きが滑らかじゃないなー
自分の左右で少し違う感覚を
とにかく感じるようにするんだよね、
バカみたいに時間を使って
同じことを永遠にやるんだよね。
頭を使うのは、そうやってやるんだよね。」
彼の左右の粒が揃っている理由は
こんなことを培ってきたからでしょう。
さりげないパッセージが
とにかくきれいで、かつ上手い、
音楽が大好きで
意地悪なところがない
フラットな心の人です。
朴訥としてるし、愛想は全然ないけど
理知的で的確です。
表裏がない正直者なので
信用できる人間ですね。
昔から1mmも変わらない。
とにかく人に媚びないんですよね笑
どんなにすごい人を目の前にしても…
そのブレなさま大物たる所以でしょう。
いやはや、すげーなー
彼の放つオーラは
ますますキラキラと
しかしいぶし銀のように、品よく光ります。
伝統工芸品、のようだね。
浜松市の宝、です。