yukiの打ハハ日記

浜松市在住 打楽器奏者 パーカッションアーティスト@中村友紀のブログ

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20160519090529 打楽器はじめの12ヶ月

アンコン県大会において、助手の健太さん

今回の高校の部、アンコン県大会は

本当にたくさんの学びがありました。

たくさんの応援があって

私は支えられていることを

殊更実感した大会でしたね。

 

浜松市立高校3年生

もうすぐご卒業の田中健太くん。

 

今回は私の助手として

たくさん働いてくれました。

 

市立高校のマリンバの鳴りが良くないのですが

なんとかなりませんか!と言われたので

細江中に貸し出していた修学舎のマリンバを

市立へ運び込みました。

 

修学舎に持って行った私のコオロギの

51/2オクターブのマリンバと

修学舎にあるヤマハ4 1/2.オクターブの

マリンバがどうも相性が悪い。

 「先生、あのコオロギは、

  先生の家にある、マッサーのマリンバと

  確か相性がいいはずです。

  持ってきてもらえますか?」

 

確かに、ハモる時に歪んだ音がしていました。

チューニングが合ってないのかもしれません。

 

あー、そう?

んじゃ持ってくね?

 

磐田東高校の曲は本来

5オクターブのマリンバを使用する曲です。

しかし、それが用意できない。

 

「先生、せっかく県大会へ出るのですから

 5オクターブ借りられませんかね?」

 

あーそーね…

んじゃ少し動いてみますか…

 

磐田東高校へ5オクターブマリンバを

借り入れることは結局できませんでした。

そんな高価な楽器を

易々と貸し出してくれる人は

そもそもいませんので

みんな苦労しているのですがね。

がんばっても叶わないこともあるってことで。

私も一応足掻きましたが

この件については残念でした。

 

浜松市立高校は自身が在籍中ですから

折に触れて演奏を聴きに行っていたようです。

 

また来た、健太。

「先生、ドラのバチは

 あれでいいんですかね?

 もう少し打点が出ないものの方が

 この曲に向いてませんか?」

 

「トムとボンコン(ボンゴとコンガ)のバチも

 変えた方がいいと思うのですが。

 なんか音色の相性が合わないと思います。」

 

音楽的なアプローチに注視しすぎていた

私の観点から

他の目線での感想が飛びました。

見えてないところを指摘されて

演奏の質が向上できたこと

良かったと思いました。

 

彼から今回のアンコンを総括して

どうだった?と意見を聞きました。

 

「先生はアンコンにおいて

 軍師だと思いましたね。

 演奏のこともそうですが

 生徒のメンタル面へのアプローチ

 そんなことまで考えて指導している様子

 大変勉強になりました。

 このタイミングでこの言葉をかけるんだ!

 について

 すごく学びが多かったです。

 声かけによって演奏や取り組みが

 ガラッと変わる様はさすがでした。

 僕にそれができる自信がありません。」

 

経験はこれから増やすものなので

今回の経験

指導者から見たアンコンは

彼の目からしたら

どれも新鮮だったのではないかと

思うのです。

 

大事なのは、これを通じて

何を学んで欲しいのか、だから。

その軸がブレちゃいかんのよ。

 

と伝えましたが

そんなかっこいいもんじゃ絶対ない。

 

聴こえてくる音に対して

気持ちいいか

気持ち悪いかだけだったり

 

単純に戦いに負けたくなかったり

だったりもしてね?

 

彼が思うほど綺麗じゃないかもよ。

 

 

「僕は指導者になったら

 こんなことや、あんなこともしたい!」

 

夢を膨らめてました。

 

そうね

ます君は大学へ行って

もっと楽しいアンサンブルがあるから

そんで海外なんかも視野に入れて

いろんなものを楽しんだら?

吹奏楽指導だけが音楽の仕事じゃないし

どうせどっか飛んでくでしょ?

あーたの高校の先輩が今いる、フランス🇫🇷とか

あーたが大好きなマーチングが盛んなアメリカ🇺🇸とか?

 

「そーですね!😄」

 

彼はこれから拓く

自分の明るい将来に

胸を弾ませておりました。

 

健全ですね。

先が楽しみです、

そして私の助手なんかじゃなくて

もっとすごい人の元へ行くんでしょ

 

それも楽しみにしてるから。